杖立温泉はおよそ98度。高温の源泉が自噴する日本でも有数の良質の温泉が自慢です。温泉水は無色透明で手触りはさらっとしています。肌に潤いを与え、身体があたたまるやさしいお湯です。お湯そのものに強い香りはありません。バスタブで「湯気の森」を楽しんでいただく際には使用実感が必要だと考え、どのように変化をつけるか頭を悩ませました。

私たちの３つのこだわりをご紹介したいと思います。

杖立温泉を有する小国町の面積約78％は森林が占めます。そして特産品「小国杉」は九州地方随一の品質と謳われるブランド杉です。今回は森のアロマラボで一雫ずつじっくり抽出した小国杉の天然精油(※)を使用し、香りに変化をつけました。トップノートは柑橘の爽やかな香り、そこから森林浴をしているようなすがすがしくウッディな香りへと続きます。
(※小国町森林組合商品)

公式SNSを活用した事前ヒアリングでは88％(n=84)が濁っている色の方が好きという回答でした。

一方、旅館組合からは実際の湯色と認識されると困るので濁りであれば白以外が良いと意見が挙がりました。双方の意見と香りの繋がりを考えた結果「森林に囲まれ、湯気たち煙る杖立温泉」をイメージした淡い緑色に決まりました。

杖立温泉は昭和の雰囲気を残す、山あいの静かな温泉街です。この街並みに溶け込むようなパッケージにしたいという想いで制作しました。マッチ箱を彷彿とさせる「レトロで可愛い」パッケージです。
また杖立温泉を知らない方のお手元にも届いてほしいと願いを込めて、相手に想いを届ける手紙をイメージした封筒型パッケージを採用しました。